歯ぎしり
歯ぎしりは様々な原因により起こりますが、そのまま放置してしまうと多くの問題を引き起こします。
歯ぎしりは多くの場合、無意識のうちに生じることがあります。多くは睡眠中に歯ぎしりをしてしまうケースです。歯ぎしりをする際の力はかなり強いので、歯がすり減ってしまったり被せ物が割れてしまう事があります。
また、強い力で噛みしめるため歯ぐきにも大きな負担がかかります。その他、頭痛や肩こりの原因となることもありますので、下記の項目に当てはまる方は治療を検討した方が良いかもしれません。
-
- 朝起きると歯や顎が痛い
-
- 気が付くと頬の内側に噛み跡がついている
-
- 朝起きると舌に歯型がついている
-
- 朝起きた時に顎が疲れている
-
- 家族から歯ぎしりを指摘されたことがある
歯ぎしりのタイプ
グラインディング
歯を噛んだ状態で左右にギリギリとこするような歯ぎしりのタイプです。最もこのケースが多く、歯がすり減りやすい歯ぎしりです。
クレンチング
クレンチングは上下の歯を強く噛みしめる状態です。歯や歯ぐきに大きな負担がかかる為、入れ歯や被せ物をしている場合、割れてしまったり破損の原因となります。また、顎にも大きな負担がかかる為、顎関節症や頭痛などを引き起こすこともあります。
タッピング
タッピングは上下の歯をカチカチと噛むようにぶつけ合うタイプの歯ぎしりです。グラインディングやクレンチングに比べると割合の少ないタイプの歯ぎしりですが、歯の痛みを感じることがあります。
歯ぎしりの治療はどういう方法か
歯ぎしりは癖だから治らないと思ってあきらめている方も少なくありません。
しかし、歯ぎしりは歯科医院で治療が可能です。治療方法はマウスガードというマウスピースを装着することで歯ぎしりによる歯のすり減りを軽減します。当院では歯ぎしりの力が強い場合にはハードタイプのマウスピースを使用します。硬くて丈夫ですので割れにくい特徴があります。
マウスガードの費用
保険適用 3,000円前後
食いしばり
食いしばりと歯ぎしりは同じようで少し異なります。歯ぎしりは歯と歯をこすり合わせるような動作の特徴がありますので主に歯をすり減らしてしまうリスクがあることに対して、食いしばりは上下の歯を強く噛みしめることから歯ぐきや顎への負担が大きくかかる特徴があります。
食いしばりの治療
歯ぎしりの場合は歯をぎりぎりとこするような特徴がある為、すり減らないようにハードタイプのマウスピースをしますが、食いしばりの場合は上下の歯を強く噛む特徴がある為、硬すぎるマウスピースですと逆に負担がかかってしまうため、ソフトタイプのマウスピースを装着して症状を緩和します。これにより食いしばる際にかかる負担を大きく軽減することが可能です。
顎関節症
顎関節症は噛み合わせの悪さや悪習癖、またストレスが原因で生じることもあります。症状としては
-
- 顎が痛い
-
- 口を大きく開けると痛くて開けられない
-
- 口を開けると顎がカクカクと音がする
上記が顎関節症によくみられる症状です。
顎関節症は放置すると症状が進行して全身に影響が出てしまうこともあります。
顎関節症の治療方法
当院では顎関節症の治療としてスタビライゼーション型スプリントという顎関節症用のマウスピースを使用します。スタビライゼーション型スプリントを装着することで顎の筋肉の緊張を取ったり、顎への負担を軽減する効果があります。また、噛み合わせを安定させる効果もあり顎関節症の治療に有効です。装着に関しては主に就寝時に装着していただきます。
スタビライゼーション型スプリントの費用
保険適用 約5,000円前後